大村雪乃(1988-)は、文房具として販売されている丸シールを重ねあわせ、現実と虚構、写実と抽象表現を横断するユニークなアート作品を生み出す注目の美術家です。身近な素材で誰もが楽しめる表現を追求したその作品は、離れた位置から見ると写真のようにリアルに見えますが、近くで見ると1枚1枚シールを貼って描かれていることがわかります。電力を大量消費して生まれる夜景の美しさが、安価な丸シールで再現されているというギャップや、人の手を感じさせない工場生産のシールがイメージさせる都会の景色のよそよそしさなど、美しさの中に含まれる違和感をはらんだ表現は、私たちを刺激してやみません。
本展では、“奇跡の夜景”と呼ばれる代表作のほか、花のシリーズや釧路の自然をモチーフとした新作、およびカッティングシートを導入した新たな表現を含む約70点を紹介。会期中には、釧路の風景をテーマに、参加者が一緒につくり上げる大型作品も展示します。
会期: 2024年6月29日(土)-8月18日(日)
休館日:7月15日(月)、8月12日(月)以外の月曜日休館
開館時間:午前10時~午後5時(入館は閉館30分前まで)
当日 | 前売・団体 | |
一般 | 800円 | 600円 |
大学生以下無料
※団体は10名以上
※身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳の交付を受けた方および付き添いの方は無料。