Sence of Blue

 青という色から何を、もしくはどんな色を想像するでしょうか?晴れ渡った空、深い海の色、もしくは静かな湖面・・・。私たちの身近にありながら、手にすることにできない青に、神秘的なイメージを抱く人もいれば、青い鳥などの幸福や平和の象徴などのイメージを持つ人もいると思います。

 一言「青色」といっても、その中には多くの色名を含んでいます。例えば、日本の伝統色の中では、深い色合いの紺青、藍染めの藍色、その中でも特に薄い色は白藍という名称がついています。蓼藍で染めた明るい青緑色の浅黄色は、新撰組のダンダラ模様の羽織の色として使用されたことが有名でしょう。

 絵画芸術において色彩は、現実の再現や、人間の内面の感覚的な表現などの役割があります。本展は、芸術家たちが色彩に対してどういった感覚をもっているかに焦点をあてました。とりわけ、広い空と海に囲まれた釧路において表現されることの多い青に注目し、釧路と他の文化圏の作家による青の表現などを交えて、コレクションをご紹介します。

開催情報

会期:2023年10月28日(土)~12月10日(日)
開館時間:10:00-17:00
休館日:毎週月曜日
会場:釧路市立美術館ギャラリーB

観覧料:一般140円 大学生以下無料
*身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳の交付を受けた方及び付き添いの方は無料
*65歳以上の釧路市民は無料

主催:釧路市立美術館、(一財)釧路市民文化振興財団
共催:北海道新聞釧路支社
協賛:アートギャラリー協力会
協力:FMくしろ

ギャラリー
羽生輝 〈碧色(トレドにて)〉
扇谷章二〈室内のある風景〉
西塚栄〈冬の山〉