コレクションが出会う道東

4月27日(土)~6月16日(日)

2024年度特別展

 北海道河東郡鹿追町にある神田日勝記念美術館は画家・神田日勝(1937-1970)の作品や関連する十勝の作家の作品を所蔵している美術館です。一方で私たち釧路市立美術館では釧路ゆかりの作家の作品、釧路を題材にした作品を中心に所蔵しています。
 一見するとつながりの薄いように見える両館ですが、たとえば当館所蔵の望月正男(1918-2008)は神田日勝と同様、全道展に出品しており、同じく松樹路人(1927-2017)は独立展における日勝の先輩でもありました。また、現実の風景の再構成という観点から、神田日勝の描く十勝の風景と、当館所蔵の作家たちの釧路の風景を比較するならば、そこには何か共通する感覚のようなものが見えてくるのではないでしょうか。
 本展覧会では神田日勝記念美術館から作品をお借りし、両館のコレクションを組み合わせて会場を構成することで、道東地域の美術の一端を提示することを目指します。普段同じ会場に並ぶことのないコレクションが出会う場所で、両館のコレクションとの出会いをお楽しみください。

開催情報

会期:令和6(2024)年4月27日(土)~6月16日(日)

開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

会場:釧路市立美術館ギャラリーA

観覧料:一般600(400)円、大学生以下無料
※( )は10名以上の団体料金
※身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳の交付を受けた方および付き添いの方は無料。

主催   釧路市民文化展実行委員会、釧路市立美術館、北海道新聞釧路支社
後援   FMくしろ、(一財)釧路市民文化振興財団、NHK釧路放送局
協賛   アートギャラリー協力会
企画協力 神田日勝記念美術館

神田日勝《画室B》1966年、神田日勝記念美術館蔵
松樹路人《静かな空間のなかに(広里より北斗をのぞむ)》1988年、当館蔵
神田日勝《馬》1965年、神田日勝記念美術館蔵
国松登《氷のけものたち》1979年、当館蔵

神田日勝記念美術館

神田日勝の作品や資料を収集、保存、展示し、地域の文化振興に寄与するため、1993年に開館。当初の名称は神田日勝記念館だが、2006年に現在の名称へ改称。日勝の作品を展示する常設展や関連するテーマを設けた特別展を開催。2023年に開館30周年を迎えた。

関連事業のお知らせ

当館学芸員によるギャラリートーク

日時:4月27日(土)、6月8日(土) 各回11:00~(30分程度)
担当学芸員:沼前広一郎
集合場所:釧路市立美術館ロビー ※事前申込不要・参加無料(要観覧券)

美術館について知ろう!

ICOM(国際博物館会議)が定める国際博物館の日を記念し、美術館の活動をご紹介します。

日時:5月18日(土)11:00~ (30分〜1時間程度)
集合場所:美術館ロビー(要観覧券)

特別ギャラリートーク

講師:杉本圭吾氏(神田日勝記念美術館学芸員)
日時:5月25日(土) 11:00~ (30分〜1時間程度)
集合場所:釧路市立美術館ロビー ※事前申込不要・参加無料(要観覧券)