
今後の展覧会
生誕100周年記念 三輪晃久写真展
地球に生きる
三輪晃久(1925-2006)は、人間社会の原点をさぐり、人間の幸せとは何かを模索して旅を続けた写真家です。千葉県に生まれ、戦時中は海軍学徒として従軍。九死に一生を得て戦後、釧路市で米軍の情報将校、ジョン・H・アンドレーフから写真の指導を受け、写真家としての道を歩み始めました。
三輪は世界を旅し異なった風土を感じながら、自然の中にとけこみ原始の生活を送る人々や輝かしい文明を築き上げた民族、闘争に明け暮れる国々などを見つめてきました。その中で生まれたテーマが人間共生をうたう〈われら地球人〉です。 本展は、三輪晃久の生誕100周年を記念して、釧路市で保管している作品から、約100点をご紹介します。地球という星に生きる仲間の姿をご覧いただきながら、あらためて人間らしさとは何かをみつめていただければ幸いです。
タクラマカン砂漠
ーかつて三蔵法師(玄奘)が印度へ旅した折、熱砂の中で苦しんだ砂漠だと言われていた。

夜明けのライン・プファルツ城
ードイツ人はライン河を”父なる河ライン”と呼んでいた。紀元前の彼方からゲルマン民族と、シーザー率いるガリア遠征のローマ軍は、この河をはさんで激しく戦ってきた。

火渡り
ー燃えさかる火の海を、素足のまま堂々と渡りきる。

羊を抱く少女
ーこの少女と羊は仲良しだった。彼女は子羊の耳許で何やらささやいた。子羊は目を細めて彼女の話をきいている。

記念講演会
2025年5月24日 13:00~(40分程度) 三輪昌央氏(三輪晃久写真研究所)
場所:まなぼっと幣舞5F ハイビジョンシアター

三輪晃久(1925-2006)
1925年、千葉県生まれ。戦時中は海軍に従軍。1945年に復員し早稲田大学政経学部に復学するも中退。1948年、釧路市でアメリカ軍将校から写真の指導を受け写真家を志す。世界各地を旅して撮影を続けた。国内外での個展のほか、『オーロラの街角で』(1981年)や『われら地球人』(1992年)などの写真集も多数出版。
開催情報
会期|2025年5月24日(土)-6月29日(日)
休館日|月曜日
開館時間| 10:00~17:00(入館は16:30まで)
会場| 釧路市立美術館ギャラリーA・B
観覧料 | 当日 | 前売・団体 |
一般 | 600円 | 400円 |
大学生以下無料
※団体は10名以上
※身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳の交付を受けた方および付き添いの方は無料。
前売券販売所( 4月1日〜5月23日まで)
釧路市生涯学習センター、MOOガイド、コーチャンフォー釧路店、釧路市民活動センター(わっと)、コーチャンフォー釧路文化ホール、くしろ演劇みたい会
主催 釧路市民文化展実行委員会、釧路市立美術館、釧路新聞社、公益財団法人 釧新教育芸術振興基金
後援 FMくしろ、(一財)釧路市民文化振興財団
協賛 アートギャラリー協力会