本日10時より、「上野憲男展」が開幕いたしました。
北海道天塩町出身、札幌で育ち、19歳で画家を志して上京した上野憲男(1932-2021)は、同郷の難波田龍起(1905-1997)と親交をむすび、1953年から1961年にかけては、何度も来釧しました。「若いころにお世話になった釧路の方々に、今の私の作品をみてほしい」という画家の熱い思いに後押しされ、この度、釧路において個展を開催することとなりました。
上野の活動は、1950年代後半からはじまる抽象絵画、(株)パピリオでのデザインワーク、挿絵、創作絵本、写真、アートディレクターとしての仕事など、多岐にわたります。特に、独特のブルーグレーを基調とした画面に、線や記号、文字をちりばめ浮遊させた絵画は、国内外で高い評価を受けました。本展では、こうした画家の画業をまとまった形でご紹介いたします。
上野作品に囲まれた会場は、静かで瞑想的な空間です。皆様のご来場をお待ちしております。