美術をつくることば

美術をつくることば

美術をつくることば

 

地域に息づく作品として受け入れをしてきた当館の所蔵作品のほとんどは、作家、または地域のコレクターによる寄贈、もしくは釧路市の美術品買上制度で購入されたものです。中には、美術館の作品となるまでに、人々に新聞などを通じて紹介され、その価値観を共有されてきたものが少なからずあります。たとえば、1991(平成3)年7月から始まった釧路新聞日曜版郷土美術館「私の一枚」は、「絵が人々の生活の中にとけ込むようになった。(中略)愛蔵の一点、身近に親しんでいる一点を紹介していく」として、所有者の「作品に思う」言葉とともに、記事を掲載しています。

 本展では、これらの新聞記事を手がかりに、美術作品や作家にまつわる「ことば」を作品とともに展示いたします。作者のみならず、所有者であった人々、画家仲間の言葉から、作品や作者がどのように語られたのか、その一端をご紹介します。作品と言葉を通して、釧路の人々や地域が、どのように作家と関わり、作品を受け入れてきたのかをご覧いただければ幸いです。

開催情報

会期:2023年12月16日(土)~2024年2月4日(日)
開館時間:10:00-17:00
休館日:毎週月曜日
会場:釧路市立美術館ギャラリーB

観覧料:一般140円 大学生以下無料
*身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳の交付を受けた方及び付き添いの方は無料
*65歳以上の釧路市民は無料

主催:釧路市立美術館、(一財)釧路市民文化振興財団
共催:公益財団法人 釧新教育芸術振興基金、釧路新聞社
協賛:アートギャラリー協力会

主な出品作品

古川忠次〈朝〉
柳悟 〈烈聖牛〉
羽生輝〈北の浜辺(床丹)〉