本日は、九州産業大学の緒方泉先生を美術館にお迎えし、「博物館浴」の実証実験を行いました。
博物館浴とは、博物館見学を通して、博物館の持つ癒し効果を人々の健康増進、疾病予防に活用する活動です。博物館での癒し効果を検証するため、緒方先生は、展覧会の鑑賞の前後に、生理測定(血圧、脈拍、唾液アミラーゼなどのバイタルデータ)、心理測定(POMS、VAS法など質問紙)を全国で展開しています。
本日は、釧路市内の高校に通う生徒に協力をいただき、「いきもの会議」の鑑賞前後の数値を測定しました。実験で得た数値を踏まえて「総合的に考えてリラックス効果があったと考えられる」という結果になりました。
緒方先生は、今後も博物館浴の実証実験を地道に積み重ねていかれるそうです。私たち美術館も、今後の活動のあり方や、地域との関わり方を本質から問い直していく機会となりました。
緒方先生、また実験にご協力をいただきました皆様、誠にありがとうございました!